警察は暴走気味?

小児科、産科が意外に人気 研修医調査(Excite)
長期的には案外バランスが取れてくるのかもしてない。
医療事故や重労働に結びつけて小児科医や産科医の減少を強調するのは、
客観的な分析とは言えない、という印象を僕は持っている。

とはいえ、

酸素チューブを食道に誤挿入 福岡の福岡病院asahi.com

食道挿管はときに起こりえる失敗であり、その後の処置も、記事でうかがえる限り、
明らかな落ち度は認められない。
病院側も直ちに届け出ている。


仮にこれを個人の過失致死として立件する(まさか身柄拘束はしないだろう??)なら、
医療行為に伴うはずのリスクは認められない、ということを意味しはしないか。
そしてある程度免責を伴わなければ事故の再発防止を目的とした届け出が成り立たなくなってしまう。
果たして積極的な刑事訴追が事故防止に有効なのか、
刑事政策上も検討する必要があるのではないだろうか。

医療事故については医療提供者側に厳しいスタンスの僕ですらそう思うのだから、
警察は暴走気味かもしれない。

(ただし、記事に出ていない事情があるのかもしれない。
場合によっては以上の感想は変わりうる。)